〔7基の画法〕2基 色面分割
2基 色面分割〈社会で活用される例〉
色面分割は有名なデザインにも
色面分割は、ロゴマークなどのデザインで、実際に社会で活用されている方法です。
代表的な例から見ていきましょう。
一番有名なのが、 ケンタッキー・フライドチキンのロゴマークです。
カーネルおじさんの人物像が、色面分割法により、マークとなっていることが分かると思います。
明・中・暗の3分割をしていることが分かると思います。
外資系のチェーン店ですので、アメリカっぽい雰囲気を演出するため、アメリカ国旗と同じ配色をしています。
実際の人物の固有色とは全く関係のない「印象色」の色使いです。
フライドチキンの温かさを表現するため、赤系の背景にしています。
アメリカっぽさと温かさをうまく表現した、優れたデザインだと思います。
他にも身近な例として、 缶コーヒーBOSSのロゴマークがあります。
ヒゲを生やした初老の紳士が、パイプをくわえた人物像には、シックでダンディーな印象を受けます。
こちらは明・暗の2分割で表現しています。
ブルー系の深い色は、アンティークな色合いで、コーヒーを飲みながらの上質な休憩時間と結びつきます。
やはり人物の固有色ではなく、マークの印象に重点が置かれた「印象色」の色使いです。
他にも、広告デザインのイラストを気をつけて見てみると、かなりの割合で色面分割を活用したものに出会います。
色面分割のイラストはリアルさもあるため、クールさ、かっこいよさを出したいデザインに使われます。
身近な薬局や本屋に立ち寄った時に、ちょっと探してみてください。きっと多くの色面分割のイラストを見つけることができるでしょう。