〔7基の画法〕2基 色面分割

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2基 色面分割〈4種類の例〉

色面分割は4種類に大別される

 
色面分割の作品群は4種類に大別されます。
自分の作品表現に最も合ったものを選択し、制作していくと良いと思います。
 
その4種類とは、
A モノトーン    … 白灰黒
B 同系色        … 赤系、青系、緑系など
C 印象色          … 全く違う色同士(印象重視)
D リアルカラー … 写真と同じ色
です。
 
それでは、高校生の制作した具体的な作品例を見ていきましょう。

モノトーン

 

白黒コピーと同じ明るさの白・黒・グレーの色を、配色カードで選んで塗っていきます。
目を細めて、同じ明るさの灰色を選択できれば、失敗することはありません。
4種類の中で、一番難易度が低いタイプです。
初心者や苦手な人は、「モノトーン」から始めると良いと思います。

同系色

 

1つ目は緑系、2つ目は青系の作品です。
このように○○系というような、同じ色あいの、同系色を使った色面分割の例です。赤系、オレンジ系、紫系などもあります。
 
色味が入っても着目するのは、明るさです。同じ明るさの色が選択するのです。
その時も、目を細めて見てください。色味が入っても、色はそれぞれ明度(明るさ)を持ちます。
一度白黒コピーを取り、色に惑わされず、同じ明るさの色を選択できれば大丈夫です。
 
4種類の中で、「モノトーン」より少し難しいやり方になります。

印象色

 

この例で、選択している色同士は関連性はありません。
固有色の人の肌の色とも関係ありません。
 
しかし、白黒コピーと明るさは合わせてあります。
このように、関係ない色同士でも、明るさを合わせることで絵として成り立たせることができます。
 
やはり、目を細めて見てください。先ほどよりももっと細めて見てください。遠くから。
明るさを白黒コピーと合わせることができれば、どんな色を使っても描くことができます。
 
この種類は、色の組み合わせの印象を重視しているので、「印象色」と名付けています。

リアルカラー

 

この例は、写真と同じ色を使用して描いているので、「リアルカラー」といいます。
 
今までの例と同様、白黒コピーを使いカーボンコピーしていくのは変わらないのですが、少しやり方が違うのは「色の境目をなぞる」ということです。
 
例えば肌の色、少し茶色がかったところや、赤みがかかったところ、など差があります。
それらの境目をなぞっていくのです。
 
白黒コピーで写った明るさの違いを手がかりに、カラー写真を見ながら色の変わり目を線で分割していきます。
 
色塗りは、分割された部分に写真と同じ色を塗っていきます。
色塗りの際は、白黒コピーと見比べながら、目を細めて明るさが合っているかどうかチェックしながら進めていきます。
 
色面分割の中で、最も難易度が高いタイプになります。
人物の油絵を描く際の「面を取る」練習にもなりますので、実力アップをしたい人にはぜひチャレンジしてほしい方法です。

色面分割 4種類の例

色面分割の4種類の描き方を紹介しています。

 

色面分割 社会での活用例

色面分割の社会での活用例を紹介します。

 

具体例3

ここでは、実例を紹介します。

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